<< クンストカンマー。 | main | 天神様の梅。 >>
それを食べてはいけない。
category: 日々つれづれ

そろそろ黄色い粉の気配を感じますが、皆様健やかにお過ごしでしょうか。

福井と台湾、心配ですね。

でも私に出来ることは落ち着いたら旅行者として訪れることだと思うので、時期を待ちたいと思います。

 

 

 

先月の日記でご紹介した『RAW〜少女のめざめ〜』を観てきました。
衝撃的な作品なので、感想という名の布教はたたみます。

 

ただ前回の日記に目を通して下さった上で鑑賞を迷っている方、もしくはもう内容を知った上で迷っているという方はよろしければ読んでみて下さい。
刺さる人にはたまらなく刺さる作品であることは保証します。
個人的には観て良かった! と思っていますし、間違いなく記憶に残る傑作だと感じます。

 

 

 

しかし、今月は濃過ぎますよ……。
今週は『ゆれる人魚』が、そして月末には『ビガイルド』もきてしまう。

 

 

 

 

 

 

映画鑑賞は自己責任でひとつ。

それではどうぞ。

 

 

 

 

 

もう一度言いますが、『RAW〜少女のめざめ〜』は衝撃的な作品でした。

今年はまだ2月ですが「2018年最も衝撃を受けた映画」はもうこれに決まりかも知れません。

「一番お気に入りの映画」はまだまだこれから新しく出る可能性がありますが、衝撃具合ではこれを越えるものは出ない気がしています。

 

というと怖がられそうですが、非常に美しい映画です。

「カニバル」という人間最大の禁忌ともいえるものをこれだけ綺麗に描けるのかと。

そして私の感想は「あらゆる愛がつまった切なくて痛くて情熱的な青春ラブストーリー」です。

この「あらゆる愛」がポイント。

メイン軸はもちろん主人公ジュスティーヌの初恋ですが、その他にも複雑な愛情が絡んでいて、ラストで「!?」となります。

私はこちらの紹介記事を先に読んでいて、町山さんくらい映画を観ている人が「それだけは絶対に食べちゃダメ!」という人間の部分って一体何ぞ? と色々考えていたんです。

 

確かにそれは駄目だ。

食べてはいけない。

失神者が出たというのも頷けます。

血がどばっ、内臓がどばっ、というようなスプラッタではないんです。

とても小さなもので、血もそんなに流れません。

(※個人の感覚です)

でもそれは駄目だ。

でも食べてしまうんですね。

恐らくこれで失神した、吐き気を催した、という人は精神的なものが大きいと思います。

正直、私も決して得意ではないのですが、でもこの作品のとても重要なシーンなのでそこを飛ばしてくれとは言えないわけです。

 

それによってジュスティーヌが本格的に目覚めてゆくわけですが、それがもう繊細で不器用で痛々しい。

愛した人を食べたい、食べてはいけない。

ベジタリアンのまさに「草食」であった彼女が、文字通り「肉食」に目覚めてゆく様子と、恋愛の葛藤が絡み合って凄いことになっている。

でも私は大好きなのです「女の子が恋をして変わる」というテーマが。

 野暮ったいパーカーにひっつめ髪だった彼女が、真っ青なタイトドレスを身に着けて口紅なんてひきながら鏡の前で恍惚とした顔で踊っちゃうんです。

愛情と欲望の味を知ってしまったから。

確かにグロいところも多々あるのですが、とても純粋な恋の物語と解釈しています。

 

そして、音楽がまた素晴らしいんです……!!

 観たその日、戻ってすぐにサントラを買って、ずっとエンドレスで聴いているくらい。

絶望と欲望を音にしたようなメインテーマがとにかく最高で私のツボ過ぎます。

映画が駄目なら音楽だけでも聴いて欲しいと言いたいところなのですが、映像と音楽が神がかってぴったりはまっているのでやはり映画で観て……欲しい……。

 

名台詞NO1はやっぱり「緑になるまで出て来るな」ですよ。

このセンス本当に羨ましい。

 

そうそう、物語の冒頭は非常に大事な伏線です。

絶対に見逃しちゃ駄目ですよ。

 

 

これだけ熱く語っておいてなんですが、はっきり言って他人にはすすめにくい作品です。

最初にも書きましたが、映画鑑賞はどうか自己責任で。

前後はお肉を避けた方がいいかも知れません。

なのに名何故こんなものを書いているかというと、ネットの海に投げておけば辿り着いた誰かがきっと観てくれるだろうと信じているからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下はネタバレです。

出来れば映画をご覧になった後に読んで下さい。

 

 

 

娘を置いて逃げるように大学の駐車場から去った父は、同時に「夫」であり続けた男でもある。

そして姉は姉で妹を心配し、「狩り」の仕方を伝えた。

母はマッシュポテトに入っていた「肉」に激怒しながらも娘を獣医学部に入れた。

これを家族愛というのなら余りにも凄絶です。

 

-, -, -
New Entry.
Category.
Archives.

Profile


Calendar
SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
【ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚】
【戦場の円舞曲】
Links
Mobile
qrcode
Others
無料ブログ作成サービス JUGEM
Search