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クンストカンマー。
category: 日々つれづれ

今夜は再びの雪予報ですね。

明日の通勤・通学に大きな影響が出ないといいのですが。

 

 

前回の日記でルドルフ二世に少しだけ触れましたが、そんなわけで今日は彼についてです。

 

きっかけは昨年秋の『アルチンボルド展』でした。
それまでアルチンボルドの名前と絵は何となく知っていたのですが、丁寧に見たことがなくて。
失礼を承知で書くと、ちょっと怖い気がして近寄り難かったんですよね。
あの果物や花が密集して顔になる構図が。
なのですが、ふと、全く知らないものを見るのも刺激になるし楽しいかも知れぬと思い立ち、もうすぐ終わろうというギリギリに見に行きました。
それで、きちんと見たら凄まじいのですよ。
その時代には非常に珍しい果物や花が緻密に描き込んであって、構図もちゃんと意味や物語性があって、不勉強で本当に申し訳なかったという感じでした。


そして、何故そんな沢山の珍しいものを描き込めたかというと、アルチンボルドが仕えたルドルフ二世が、世界中の「新しいもの」「珍しいもの」をお城に蒐集していたからなのですね。
その蒐集レベルがとにかく素晴らしく、お城の庭に動物園や鳥類園があったり、回廊に棚をしつらえて珍しいものを並べてみたり、その上、ご本人も錬金術を行っていたらしく、もうかなりの逸材です。(金そのものは生み出せませんでしたが、その過程で見つかったものが科学の発展の礎となった、と。集めていたのは錬金術師ではなく金細工師という説もあるそうですが、私の中では錬金術で確定です)

 

ハプスブルクはもうあれだけ複雑なので、やはり詳しいとは言い難く。
ルドルフ二世も変わり者の王様という認識で、深くは知らず。
でも調べれば調べるほど面白くて、多分そのうち、こっそり彼をモデルにしたキャラを作ると思います。
それくらい今、興味を持っている人物です。
ちなみに今の仕事とは一切関係ありません、完全に趣味の話よ。

 

 

そのアルチンボルド展の展示品の中で印象に残ったものの一つに椰子の実のゴブレットがありまして。
その名の通り、主な素材は椰子の実です。
瑪瑙を彫り上げたとかでなく、本物の椰子の実です。
椰子の実に、あの時代のきらっきらな金の細工を施したものです。
そんなものが作られてしまうくらい、あの大航海時代のヨーロッパでは椰子の実が珍しかったのでしょう。
まさか椰子の実もあのような華麗な金細工を施され、400年も後に東洋の島国の美術館でスポットライトを浴びるとは思っていなかったろうに。
名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ、ではなく、これからあの椰子は保管ケースににしまわれて世界の美術館を旅することもあるのかも知れないと思うとロマンを感じます。

 

 

 

そんな素敵なアルチンボルド展は残念ながらもう終わっているのですが、ルドルフ二世の展覧会が今、渋谷のBunkamuraで開催中です。
きらっきらの宝石細工や蜥蜴の飾りの貝の杯など、興味のあるかたはどうぞ。

 

【神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展】

 

 

 

 

 

いつもの日記は、内容に関係ありそうなものを自分が撮った写真ストックの中から貼っているのですが、残念ながらプラハにはまだ行けていないので南房総の温室の蝶を。

ちょっと昔のものですが、今でも気に入っている一枚です。

 

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